聞いたことある、にどう切り返す?──“既視感”を突破するテレアポ術
2025.05.08

はじめに
テレアポや訪問営業で最も多い断り文句のひとつが、
「それ、前に聞いたことあります」
です。
営業パーソンとして、この言葉をどう受け止め、どう切り返すかで成果は大きく変わります。
やってはいけないNG対応
「以前も聞いたことがある」という反応に対して、多くの営業が次のような質問をしてしまいます:
・「何がダメだったんですか?」
・「なぜ導入されなかったんですか?」
このような“理由探し”の質問は、相手の脳に「断る理由を思い出させる」スイッチを入れてしまいます。
心理学・脳科学の観点からも、これは“NO”を強化するNG対応です。
イエスに切り替える質問の力
大切なのは、NOの脳をYESに切り替えること。
そのために効果的なのが、こうした「肯定前提」の質問です:
「実は今、〇〇地域で申し込みが急増してるんですが……なぜだと思われます?」
相手の頭の中で「なぜ増えてるんだろう?」と考えるプロセスが始まります。
ここで脳が“探求モード”に入り、話を受け入れる準備が整うのです。
二段構えのYES質問で、信頼を積む
微妙な反応が返ってきた場合でも、すかさずこう続けます:
「ちなみに、○○地域にお住まいでお間違いなかったですよね?」
この“イエスが返ってくる質問”を挟むことで、脳内の“NOモード”を完全に解除。
そこからプレゼンテーションやヒアリングへとスムーズに進めることができます。
準備が、成果をつくる
このような切り返しトークは、「準備してあるかどうか」で明暗が分かれます。
100件のコールも、事前準備のある・なしで成果は何倍も変わります。
「話を聞いてくれる人を探す」のではなく、「聞いてもらえる状況をつくる努力」が、営業のプロとしての腕の見せ所です。
次のステップ:扉を開いてから提案へ
YESトークで信頼と会話の土台を築いたら、次は「心の扉を開く」アプローチ。
本音の課題を引き出し、最適な提案へとつなげていきましょう。
「聞いたことある」をチャンスに変える。それが成果を上げる営業の思考術です。
テレアポで成果を上げるためのコツをまとめた資料がダウンロードできます!

経営層・営業責任者必読
テレアポのプロが教える!
『営業担当者がうっかり陥る3つの間違いと
テレアポ成果を上げるコツ』