【テレアポ代行×一貫性の原理】小さな「YES」がアポ率を上げる心理トリガー

2025.11.02

はじめに

テレアポの現場では、「いかに断られずに次のステップへ進めるか」が最大の課題です。
しかし、すべてのアポ獲得が“最初の1回の電話”で決まるわけではありません。

むしろ、「小さなYESを積み重ねること」こそが、大きなアポイントにつながるというのが、心理学的にも実証された法則です。

今回は、その根拠となる心理学の法則【一貫性の原理】と、テレアポの現場での実践例を紹介します。

一貫性の原理とは?

人は、自分の過去の発言や行動と矛盾した行動をとることに強い抵抗を感じるという心理があります。
これを「一貫性の原理(Principle of Consistency)」といいます。

つまり──

・一度“YES”と言ったことには、次も“YES”と言いやすい。

・一度“協力する姿勢”を見せると、その後も協力を続けたくなる。

という、人間の深層心理が働いているのです。

たとえばこんな場面

心理学の授業ではよく次のような例が出ます。

募金活動で、最初に「少額でも結構です」とお願いし、100円寄付してもらう。
数日後、同じ人に「以前ご協力いただいた方に、もう一度支援をお願いしています」と伝える。

このとき、多くの人が2回目の募金にも応じてしまいます。
理由は簡単で、「前に協力した自分」と矛盾したくないから。

このように、“小さなYES”を取っておくことで、“大きなYES”が生まれやすくなる。
これを営業の世界では「フット・イン・ザ・ドア(Foot-in-the-Door)」テクニックと呼びます。

テレアポ代行での応用:資料送付からアポへ

この心理を、テレアポの現場でどう活かせるか。
代表的な活用方法が 「資料送付」→「アポイント」 という2段階設計です。

① 資料送付の“小さなYES”を取る

最初の電話でアポが難しい場合、こう提案します。

「詳しい資料をメールでお送りしますので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。」

この時点で相手が「メールアドレスを教える」という行動を取ることが重要です。
わざわざ自分のメールを伝えるという“行動的なYES”が、一貫性の原理を強く働かせます。

② フォローコールで“大きなYES”を導く

資料送付後に再架電する際は、必ずこの一言から始めましょう。

「以前、資料をお送りさせていただいた件でご連絡いたしました。」

この“前回の合意”を思い出させることで、相手はすでに「関わる姿勢を見せた自分」として会話を受け入れやすくなります。

その上で、次のようにクロージングへつなげます。

「資料はお忙しい中すべて目を通していただかなくても結構です。
ご興味のありそうな部分だけ、5分ほどでご説明できればと思うのですが、
○日か○日のどちらかでお時間いただけますか?」

このように「前回の行動」と「次の行動」を心理的に連結させることで、
アポイント率が大きく向上します。

なぜメール送付が効果的なのか?

「郵送で資料送っておいて」という軽いやり取りでは、一貫性の原理は弱く働きます。
なぜなら、相手が“自ら行動していない”からです。

一方で、メール送付の場合は、

・メールアドレスを口頭で伝える

・社名・部署名を確認する

・内容を受け取る意思を示す

という複数の「小さなYES」が生まれます。
これにより、一貫性の原理が強く作用し、次回の商談でも断りづらくなるのです。

一貫性の原理を使ったクロージング例

「前回メールで資料をお送りしました○○です。
ご覧いただけていなくても大丈夫です。
せっかくご関心をお持ちいただいたので、御社に合いそうな部分を中心に
5分ほどでご紹介させてください。」

「せっかくご関心をお持ちいただいた」という言葉は、
相手が前回“YES”を出したことを再認識させるフレーズ。
この一言で、一貫性の原理が強く働きます。

まとめ:小さなYESが、大きな信頼を生む

人は一度「YES」と言ったら、次も「YES」と言いやすくなる。
これが一貫性の原理の本質です。

テレアポ代行の現場では、

・最初の「資料送付」で小さなYESを取る

・次の「商談提案」で大きなYESを引き出す

という2段階設計が効果的です。

レアポは「断られない会話設計」が命。
相手の心理を理解し、“自然とYESを重ねてしまう流れ”をつくることで、
アポ率は確実に上がります。

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